手紙にすら使ったことがないこの「つつがない」というコトバ。
語源を広辞苑で調べてみたところ、「やまいがない」「無事である」という意味で、古くは今昔物語にも使われているようです。
病がないことが幸せ。何事もなく、無事であることが幸せ。
昔の人は、生活のすぐ隣に潜む「やまい」に恐れ、病のない人生をココロから祈り、この「つつがない」というコトバを紡いでいったと思います。
なぜなら、昔の「やまい」はそのまま死に直結することが多かったから。
そして、今。
医療の発展は一見「やまい」を克服したように見えました。
近代医療は人々に幸せをもたらしたようにみえました。
病院に行きさえすれば、高度で先進的な医療さえ受けられれば、そうして、万が一のための医療保険をかけてさえいれば、幸せだと感じるようになりました。
しかし、この「幸せ感」をよくのぞいてみると、私たち現代人は、人生そのものに病気がある、ということを大前提としての「幸福」しかありえないというマインドセットから始まっています。
本当にそうでしょうか?
私たちのカラダには自然に病気を癒す「自発的治癒システム」が備わっているはずです。
そうでなければ、医療が発達する前に人類はとっくの昔に滅んでいるはずだからです。
「癒す心、治る力」の著書であり、アリゾナ大学医学校で教鞭をとっているアンドルー・ワイル医学博士は、彼の本の中で、こう断言しています。
治癒は自発的である。それはDNAの内なる本然の力によって生じる、自然の傾向である。
(紫外線による誤結合でできる二重らせんのよじれのような)損傷の発生自体が、自動的に自己修復プロセスを活性化させる。
(「癒す心、治る力」から引用)
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