(参照元:季刊地域 No. 1)
いい食材、すなわち、国産・有機(あるいは無農薬)・無添加の食材は高い!
家計を管理する主婦はまずこう思うのでは?
「いい食材を買うことは、家族の健康を守ることにも、いい食材を作ろうと奮闘する農家さんや職人さんを買い支えることにも、そうして日本の食の自給率を上げることにも、環境を良くすることにもつながるってことは、分かってる、分かってるんだけど、うちではムリムリ!!高い、高い!!」
では、実際のところどれくらい「高くつく」のか?
この調査をしたのが、冒頭でお話しした渡邊美穂さん。
自然食品や生協などで「吟味した」食材・調味料を購入し、買ったものすべて一般のスーパーで同類品の最安値を調べ、これらを比較したそうです。
結果はというと。
- 食材は1日1人当たり55円だけ吟味したものの方が高かった。つまり、野菜ジュースを1本買うより、新鮮かつ安全かつ安いという結果に!
- 輸入品と国産品食材で、倍近く値段が違うものが多かったが、旬ものだと自然食品店の野菜の方がスーパーのそれよりも安かったものもあった。
- 調味料は、最高級のもの(例:米みそ1kg1,300円!)を購入したとしても、1ヶ月以上使用するものが多いので、結果的には1日1人当たり23円のみの差だった。(ちなみに、購入した調味料は、醤油、だし醤油、粒マスタード、カレー粉、えごま油、料理酒、もろみ、米みそ、豆みそだったそうです)
ただ、この結果には懸案事項もありました。それは、「台所の経験値が高い人のみ」通用する話だということ。つまり、
- ドレッシングを基本調味料から作れない人
- 事前に削る、一晩おく、等の「ひと手間かける」ことを面倒くさいと感じる人
- 食材の保存方法(冷凍・天日干し・みそ漬け等)を知らない人
- そもそも料理することを苦痛に感じる人
渡邊記者はこの記事を以下の文章で締めくくっています。
「つくらない人」が増えれば、まともな食材は「超高級品」になるだろう。こうみると、子ども時代から“台所経験値”を上げていくことが、まともな社会づくりに不可欠ではないかと思う。
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